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はなまるクリニック

はなまる便り
2019年12月10日(火)
 
みなさんこんにちは。はなまるクリニックの高橋です。
これから月1回の割合で「カラダと病気のはなし」と題した医療コラムをスタッフ一同で始めたいと思います。みなさんが日頃からカラダや病気のことで疑問を抱いたり、ひっかかっている点について少しでも参考になれば嬉しい限りです。

第一回 白衣高血圧と仮面高血圧

朝夕とだいぶ肌寒くなってきましたね。もはや秋が日本からなくなってしまったと心配しているのは私だけでしょうか・・・

さて、みなさんは「白衣高血圧」や「仮面高血圧」という言葉を耳にしたことはありませんか?
病院や健康診断の診察室では血圧が高く、自宅で計測すると正常範囲の場合を「白衣高血圧」と呼び、その逆で診察室では血圧が正常範囲で自宅だと血圧が高い場合を「仮面高血圧」と言います。
「白衣高血圧」はすぐにクスリを飲む必要はありませんが、将来、高血圧になるリスクと言われます。また、「仮面高血圧」に至っては脳梗塞や脳出血を発症するリスクが本態性高血圧(いわゆる高血圧のこと)と同等という報告もあり、治療について医師に相談する必要があります*1



ただ、どちらのパターンを見つけるのも自宅で家庭血圧の記録をつけることが必須となります。そう、家庭血圧の記録はとても重要なのです!家庭血圧については日本高血圧学会のガイドラインでも12回、朝と寝る前に計測することを推奨しています*2。朝は寝起きの計測は避けていただき、夜は時間に関係なく就寝前に計測してください。また、可能なら朝・夜とも連続2回の計測を行い、その平均値を記録してください。みなさんが記録した血圧手帳を診察室に持参していただけると医師も看護師も大変参考になるのですよ。
現在、日本では3人にひとりにあたる4000万人以上のひとが高血圧と言われています。血圧が高くても自覚症状に出ないことも多く、心筋梗塞や脳梗塞・脳出血と言った命に関わる病気との関わりが強いため、忍び寄る「サイレントキラー」と呼ばれることもあります。
とにかく高血圧を侮らないでくださいね。血圧について疑問や不安に思ったことがあったら迷わず掛かりつけの医師に相談してくださいね。
                   「血圧は白衣より仮面の方が要注意」

*1 Sante D et al. 2017 Am J Hypertension;30:1106-11
*2 日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019